令和5年6月21日(水)19時、メンバーの島崎さんが所有する島雄機設ビル3F (箕面商工会議所向い) にて、講師の佐藤友則先生をお招きして「待つからはじめる地域活性」と題して令和5年度6月定例会が開催されました。
講演は、佐藤先生の著書である、広島県郊外が舞台の「本屋で待つ」の中のエピソードを中心に裏話も交えてお話いただきました。
過去の定例会の講演テーマを振り返っても、「自分から動き、仕掛ける」といった内容が多かった中、「待つ」という言葉がとても珍しく、ものすごく興味深いテーマとなっておりました。
佐藤先生は親御さんが経営されていた地方の書店を継ぎ、赤字続きだった書店を「地域のお客さんの要望に応える」という姿勢を徹底し黒字化させ、畑違いの些細な要望にも応え続け、時には電気製品の修理相談、年賀状の宛名書きな
ど、手助けが必要な高齢者にも寄り添い続けました。
この地域にあったら便利な事を日々聴く中で、コインランドリー、美容室、エステなどの複合化を始めたきっかけなどのお話もありました。
また、学校にいけなくなった若者たちを積極的に雇用し、お客さんと接する中で、快復し、社員へと、店長へと…など、若者が成長していく姿は、「待つ」ことでしか生まれない信頼関係の築き方や、その人の個性を最大限に引き出せるコミュニケーション術であり、最初の生産性は悪いかもしれないが、今後の伸びしろは想像以上で、時間を投資する価値は十分にある!というのはとても心に響きました。
地域活性と事業拡大、収益アップ、さらには従業員を成長させる教育を同時に行っている手法など、私たちメンバー自身の事業に反映できそうな内容が盛りだくさんでとても有意義な講演でした。
(文:令和5年度広報委員会 委員長 岸田文子)